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グッドデザイン賞の “今”を届ける

グッドデザイン賞の応募に込めた想い、 グッドデザイン賞の審査に込める想い、 さまざまな想いが交差し、連鎖する

「よいデザイン」を探求する プロセスを届ける

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学生・新卒向けのデザイン賞「グッドデザイン・ニューホープ賞」応募締め切り迫る

2023.07.07

7月18日まで応募受付中の「グッドデザイン・ニューホープ賞」。新世代のデザイナーの可能性を切り開くことを目的としたこの賞は、大学の課題制作や卒業制作、または自主研究のデザインなどで応募可能。募集概要から、受賞後のメリットまでを詳しく紹介します。


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グッドデザイン・ニューホープ賞のタグライン

グッドデザイン・ニューホープ賞とは

グッドデザイン・ニューホープ賞は、将来のデザイン分野を担う新世代の活動を支援することを目的としたデザイン賞。芸大・美大だけに限らずすべての分野の学生と、卒業・修了直後の新卒社会人が応募対象です。

応募にはテーマの指定などはなく、大学のゼミの課題制作や卒業制作、または自主研究のデザインなどで応募可能であり、審査料も無料のため気軽に応募することができます。

はじめての開催となった2022年度は、414件の応募から91件が入選。入選作品から優秀賞が8件、またそのなかから最優秀賞が1件選ばれました。

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募集しているデザイン領域は、「物のデザイン」「場のデザイン」「情報のデザイン」「仕組みのデザイン」の4つですが、キックオフ・セミナーでは、審査委員長の齋藤 精一さんから「デザインの考え方をひろげるデザインを発見していきたい」と語られました。

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審査委員自身の学生時代の制作体験談や、学生・新社会人にしかできないことなど、広い視野で新世代のデザイナーへの想いが話し合われたオンラインセミナー

物のデザイン、場のデザインなどメインとなるカテゴリーは設定するものの、それらの領域を超えて、社会全体をデザインするという発想や、医療とデザインの掛け合わせなど、多分野とボーダーレスに新しい問いを立て、自ら答えを探すことが期待されています。

昨年度の受賞作品と、受賞後のひろがり

昨年度、最優秀賞に選ばれたのは、法政大学デザイン工学部システムデザイン学科卒の奥村春香さんによる「第3の家族」。家庭環境で悩む少年少女のための自立支援サービスです。

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家庭環境の悩みは「支援対象」となるものとは限りません。支援対象に該当しない、また「知人に知られたくない」「大ごとにしたくない」と感じる悩みなど、少年少女たちの複雑な心情に寄り添い、「自分の居場所は他にもある」と思えるきっかけをつくる第三者的な新しい支援のかたちを目指しているサービスです。

「第3の家族」は現在、NPO法人として運営されています。ホームページなどで活用されているロゴやグラフィックは、この賞を通じて出会った同期のデザイナーと一緒に制作されており、受賞がその後の発展につながっています。

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審査委員や同期の受賞者などさまざまな人と交わって生まれる化学変化や、新しい発展のきっかけを得ることができる“コミュニティ”としてのニューホープ賞に参加できることも応募のメリットといえます。他にも受賞者・受賞作品をサポートするためのワークショップや、東京都内での展示会への参加など独自のプログラムも用意されています。

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また受賞プロモーションとして、入選以上の全作品は、毎年発刊される入選作品集と、本ウェブサイトの「受賞作品」一覧に掲載。さらに、デザイン系媒体への記事掲載の機会などもあり、受賞者のバックアップが充実しています。

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2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞授賞式の様子

現在応募受付中!

2023年度の応募締切は、7月18日まで!

新世代のデザイナーたちの飛躍のためのより良い“通過点”となるために、審査から受賞後までサポートされているグッドデザイン・ニューホープ賞で新しい可能性を切り開きましょう!

グッドデザイン・ニューホープ賞 公式サイト:https://newhope.g-mark.org

大橋真紀

編集・執筆

ウェブメディア「.g Good Design Journal」の編集チームのメンバー。外部メンバーとして、コンテンツの企画や編集、執筆を行う。