2024年度 グッドデザイン賞 応募受付開始！締切は5/23まで

グッドデザイン賞の“今”を知ろう

「GOOD DESIGN REPORT」では、今年度も審査過程やイベントをJournal編集部が取材し、グッドデザイン賞の“今”をお届けします！

今回は、募集開始日である4月1日に行われたキックオフ・セミナーの様子を紹介します。

キックオフ・セミナーのアーカイブ動画はこちら

2024年度は、「勇気と有機のあるデザイン」

2024年度の審査委員長は、昨年度に続いて齋藤精一さん、また副委員長も倉本仁さん、永山祐子さんの3名に決定しました。

キックオフ・セミナーでは、はじめに審査委員長らから発表された今年度の「メッセージ」に込めた想いが解説されました。

メッセージの全文はこちら

今年度のメッセージは、「勇気と有機のあるデザイン」です。

まず「勇気」について齋藤さんは、「昨年度のグッドデザイン大賞である『52間の縁側』は介護にまつわる課題解決のために、建築デザイン、また運営のデザインとしても、今までの常識に囚われない勇気の一歩を踏み出していることが感じられた。そういった“勇気が必要な挑戦”をしているデザインであること」を審査のポイントとして挙げられました。

次に「有機」とは、思考や行動、また体制などの“有機性”であるとし、「新型コロナや各地の震災、そして時代の変わり目といわれる現在において直面する課題に、ときに大胆でときにささやかな、強いデザインを見つけたい」と語られました。

グッドデザイン賞自体も、海外のデザイン賞などと比べると「デザイン」の定義を進化させ続けていることが注目されています。

齋藤さんからは「グッドデザイン賞は、新しいデザインの芽吹きを愛でる賞ではないか。ロングライフデザイン賞や、ニューホープ賞など、さまざまな賞がありますが、そのなかでもグッドデザイン賞は、世界、日本、そして地域、また社会全体をより良くする、新しい動きを賞賛する賞」とデザイン賞としての在り方も示されました。

また今年度のメッセージは、昨年度の「フォーカス・イシュー」を編纂する過程で生まれた言葉です。

フォーカス・イシューとは、審査を通じてデザインの新たな可能性を考え、提言するグッドデザイン賞の活動のひとつであり、2015年から毎年発表されています。2023年度のフォーカス・イシューは、冊子になっており、以下よりダウンロードすることが可能です。

2023年度グッドデザイン賞 フォーカス・イシューを総括したレポート 『FOCUSED ISSUES 2023 勇気と有機のあるデザイン』 ダウンロードはこちら https://archive.jidp.or.jp/focusedissues/gda_focused_issues_report2023.pdf

今年度の応募に期待することと、応募のポイント

セミナーの最後には、今年度の応募に期待することをお話いただきました。副委員長の倉本さんからは「社会を大きく変えるデザインでなくても、“次の社会にこれを送り出したい！”という想いの強さを期待しています」

また応募のポイントとして「エントリーシートには、どういった背景のなかで、どんな工夫があって、このデザインが生まれているのか。それを深く知るために、できるだけ多くの情報が欲しい」齋藤さんからも「エントリーシートは命綱！」、「こんなに手のかかる審査はない（笑）と思うほど、審査のなかでエントリーシートは何度も何度も読み込みます」と重要性が語られました。

そのほか具体的な応募のポイントは、今後開催されるカテゴリーごとの「審査の視点セミナー」でも詳細に解説される予定です。また5月17日まではオンラインでの「個別相談会」も開催しています。応募手続きを進めている方や、応募に迷われている方はぜひご活用ください。

2024年度グッドデザイン賞 応募関連イベントのご案内はこちら https://www.g-mark.org/news/6roxzcncrx124Hv3JNCMX0 ※システム・サービス分野以外の審査の視点セミナーは、開催後にアーカイブ動画も配信予定です。

グッドデザイン賞のスケジュール

2024年度の募集〜受賞発表までのおおまかなスケジュールがこちらです。応募から約半年間かけて審査し、受賞発表が行われます。

応募に必要なステップ １. アカウント登録をする ２. 応募情報入力用の「エントリーサイト」にログインする ３. 応募デザインの必要情報を登録する ※応募確認書は今年度から不要になりました。

応募は、5月23日13：00までです。まずはアカウント登録から始めましょう！

そもそもグッドデザイン賞とは？

最後に、改めてとなりますがグッドデザイン賞とは、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、 デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。

「受賞のメリットって何？」「どう審査しているの？」などの情報は以下をご覧ください！ https://archive.g-mark.org/entryguide/