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グッドデザイン賞の “今”を届ける

グッドデザイン賞の応募に込めた想い、 グッドデザイン賞の審査に込める想い、 さまざまな想いが交差し、連鎖する

「よいデザイン」を探求する プロセスを届ける

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グッドデザイン賞の応募受付は5/23(木)13時まで!審査の視点を知ろう

2024.05.13

今年度のグッドデザイン賞の応募締め切りまであと少しとなりました。応募を検討されている方に向けた「審査の視点セミナー」で解説された、応募の際の具体的なポイントを紹介します。


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グッドデザイン賞の「審査の視点」は、公式サイトで確認できます。 https://www.g-mark.org/apply/gda/screening/perspective

審査の視点セミナーとは

毎年、募集期間中に開催している「審査の視点セミナー」では、審査の際の見方・考え方について、審査委員が解説しています。

今回のレポートでは、今年度の応募に期待していることや、エントリーシートの書き方など、セミナーのなかで語られたポイントを各部門3つに絞り、紹介しています。より詳細な内容は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。

プロダクト部門のポイント

応募のポイント/期待していること

・社会課題を解決する方法として「美しさ」がある提案 ・競合商品に対する優位性のわかりやすさ ・作り手の熱い想い

グッドデザイン賞における「美しさ」については幾重にも議論が重ねられていますが、今回のセミナーでも、色や形という見た目の美しさを超えて、課題を解決する方法の美しさなど多様な美しさの在り方を考えてほしいと語られました。

またエントリーシートの内容について、製品のこだわりや開発プロセスは丁寧に書かれているが、既存・競合商品と比較した時に何が違い、どこがよいのかについて、書かれていないことが多く非常にもったいないため、ぜひ力強くアピールしてほしいと具体的なアドバイスもありました。

建築(住宅)部門のポイント

応募のポイント/期待していること

・課題設定や解決策が、簡潔であり「共感」を呼ぶもの ・顧客への言葉ではなく、同業者への言葉で伝える ・エントリーサイト/審査用画像の「補足資料」に平面図を添付

建築・住宅部門の応募対象は、長期間利用する建物であり、1年単位では大きな変化が起きづらいため、参加者から「エントリーシートにはどのような情報を載せると有効か」という質問がありました。

まずは、何を問題視し、どう解決したかを的確に示すこと。また販売広告が添付されていることも多いが、顧客目線でのアピールは評価がしにくいこともあると話されました。審査委員は、国内外で活躍する「同業者」です。お客様に響く言葉と、同業者に響く言葉は異なるため、同業者に向けた共感をうむ言葉でアピールすることが、応募のポイントとして挙げられました。

平面図の添付については、応募のご案内(P23)をご確認ください。

システム・サービス部門のポイント

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応募のポイント/期待していること

・収益性と合致した事業の広がり ・ユーザーの声などから見える実際の影響、変化 ・「キラーメッセージ」を磨き上げる

他のカテゴリーと比べるとビジネスモデルなど独自の審査ポイントがあるシステム・サービス部門。新しい仕組みを評価するためにはアイデアだけでなく、実際にビジネスとして広がり、ユーザーに変化が起きているかを見るため、エントリーシートにも「収益化しているか/今後どのように収益化をめざしているか」や「ユーザー数、ユーザーの声」が書かれていることが重要と語られました。

また「事業背景などの説明が長文になってもよいか」という参加者からの質問には、必要な情報はしっかり載せてほしいが、相手に刺さる「キラーメッセージ」を磨き上げることも大切とアドバイスがありました。

※システム・サービス部門のアーカイブ動画はありません。ご了承ください。

2024年度は「勇気と有機のあるデザイン」

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2024度のメッセージは、昨年度の「フォーカス・イシュー」を編纂する過程で生まれた言葉です。

2024年度のグッドデザイン賞のメッセージは「勇気と有機のあるデザイン」です。どんな勇気の一歩を踏み出し、有機的なアイデア、そしてつながりによってつくられたデザインなのか、エントリーシートに書いてみてはいかがでしょうか。

グッドデザイン賞や募集について、より詳しい情報は以下からご確認いただけます。応募受付は、5月23日13時まで!ぜひご応募ください。 https://archive.g-mark.org/entryguide/

大橋真紀

編集・執筆

ウェブメディア「.g Good Design Journal」の編集チームのメンバー。外部メンバーとして、コンテンツの企画や編集、執筆を行う。