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2026年度 グッドデザイン賞 発表!大賞は、ヤマハ株式会社 専用マイク付きドラム拡張モジュール 「EAD50」

2026.10.15

2026年度のグッドデザイン賞が10月15日に発表されました。今年度も、グッドデザイン大賞をはじめ、金賞19件・ロングライフデザイン賞・グッドフォーカス賞を同日に発表。今年度の受賞作品の中から、最も優れたデザイン1件に贈られる大賞に輝いたのは、ヤマハ株式会社 専用マイク付きドラム拡張モジュール「EAD50」。受賞記者発表会では、代表執行役社長、デザイン研究所所長、デザイナーの3名が登壇し、受賞の喜びを語りました。


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受賞者のスピーチと質疑応答の様子

5,111件の審査対象から1,484件が受賞

今年度のグッドデザイン賞は、正副審査委員長が新体制となり「ビジョンに資するデザイン」のメッセージとともに、約半年にわたる厳正な審査が行われました。 5,111件に及ぶ審査対象の中から、1,484件が受賞しました。 すべての受賞結果はこちら

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大賞は正副審査委員長と各ユニットリーダー全員の総意で決定!

グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。審査委員全員で有形無形のあらゆるデザインをさまざまな視点から見つめ、公平に評価することで、デザインの領域と可能性をさらに広げていきます。 今年度も、9月の特別賞審査会にて、審査委員が大賞をはじめとした各特別賞を選出しました。大賞の候補となるのは、各ユニットのトップから1件ずつ選ばれた20件です。

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大賞選出には、正副審査委員長・ユニットリーダーを合わせた24名が参加し、大賞候補の全てのプレゼンテーションを聴き、ディスカッションと投票が行われました。

議論と投票を重ねるなかで、大賞候補は「EAD50」、「顔認証ウォークスルー改札機」、「常磐橋」、「災害支援ローソン」の4件となり、改めて投票が実施されました。結果、「EAD50」が過半数を得て、大賞に決定しました。

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ユーザーからは「先代機であるEAD10から丁寧にアップデートされており、解析能力が上がっている」との声が寄せられた。

完成度、ビジョン、時代性のあるデザイン

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大賞審査では、審査委員全員がマイクを握り、自身の投票先を明らかにしながら、真摯に意見を交わしました。分からない点については、その分野に詳しい審査委員に質問するなど、活発な議論が繰り広げられました。

今年度の審査の軸を共有する場面で、中川審査委員長は「私は主に3つの視点で評価しました。1つ目は完成度。2つ目はビジョン。最後の3つ目は時代性です」と語り、

続けて鈴木審査副委員長は「ビジョンについて考えるとき、そこから繋がることとして、時間軸の長さという要素もある。ビジョンがないと目先の利益に飛びついてしまうところがある。私たちはこれを実現するんだというビジョンがあるからこそ、目先だけの利益ではなくなる。デザインが流行として捉えられることも多い中で、長い時間軸でデザインを見ることができるのは、非常に大きな強みです。完成度ももちろん重要。完成度がないとそもそも長い時間軸でもたない」と語りました。

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「EAD50」は、「アナログ楽器ならではの音と、デジタル技術によって追求された音、その両方が融合している。ヤマハ株式会社は音のプロフェッショナルな方々が集まっている会社。ごくごくシンプルなデザインの中に、コアとなるメッセージを最小限の造形で落とし込んでいる点は、とても評価できるのでは」との声や、 「フィルムカメラやカセットテープなど、アナログ回帰の動きが見られる今、身体性を求めることは時代の大きな傾向のひとつだと感じます。そうした時代の流れのなかで、アナログデバイスにデジタルの機能をうまく融合させている点にも魅力がある。ユーザーの視点から見ても、時代性を感じられるプロダクトなのでは」とコメントがあり、そこから、「デザイナーが萎縮することなくものづくりに取り組み、デザインによって喜びが生まれ、より明るい未来を描けるのではないか」や「デザインのかたちの美しさ」などについても、活発に意見が交わされました。

ドラマーのための、これまでにない音楽体験

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写真左から、デザイン研究所所長 川田学さん、代表執行役社長 山浦敦さん、EAD50デザイナー 風当将文さん

今年度の大賞に輝いた「EAD50」は、ドラマー本人が手軽にセッティングし、直感的な操作で、リアルタイムにミキシングやエフェクトを調整し、スマートな音作りができる、ヤマハ独自の音響システムです。

受賞スピーチで、山浦さんは「ヤマハはこれまで音・音楽を原点に、技術と感性の両面から、人々の心を豊かにするための新しい価値の創出に取り組んできました。私たちはデザインを単にかたち、美しさを整えるものではなく、人々の間に対話、共感を生み、そして新しい価値を社会に提案する、大変重要な営みであると考えています。」と語り、

続けて、「近年、人と音楽の関わり方には変化があります。多くの人々が自ら作り手になっている。このような時代の中で、ヤマハが求められているのは、単に質の良い楽器を作り続けることではなく、音楽の新しい形、楽しみ方を社会に提示し、ユーザーと共に新しい音楽文化を育てていくことです。EAD50はまさにそのような挑戦の中で生まれました。アコースティックドラムの魅力はそのままに、演奏、配信する楽しみを繋げ、これまでにない音楽体験を提供し、その結果、多くのユーザーが新たな独自の演奏スタイルやコミニュティを形成したのは、私たちとしては、とても喜ばしいことです。今回の受賞は、単に一つの製品が評価されたということではなく、私たちヤマハが音楽の可能性にチャレンジし続ける姿勢そのものを評価し、励ましていただいた。私たちはこれからも変化を恐れることなく、世界の人々と一緒に新しい音楽の文化をつくり、音と音楽の力で心を動かす新たなチャレンジを続けていきたい」と今後への決意を語りました。

川田さんは「EAD50は、少しマニアックな製品ですが、その価値を評価していただけたのは、審査委員の皆様が一つひとつの製品に丁寧に向き合い、時間をかけて議論を重ねてくださったからこそだと思います。改めて、審査委員の皆様に敬意を表します。斬新なアイデアばかりだけでなく、それを実現するための丁寧なものづくりや、誠実な企業姿勢に光を当てていただけたことは、日本のデザインが本来あるべき姿、そしてこれから進むべき未来を照らしてくださっているように感じます」と受賞への感謝を伝えました。

風当さんは「グッドデザイン賞はデザイナーにとって特別な賞です。この賞はデザイナーだけでなく、企画・設計・開発・製造チーム全体が評価されて受賞したと認識しています。チームメンバーのみんなと今回の受賞を喜び、分かち合いたいです」と語りました。

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「ビジョンに資するデザイン」に基づいた評価

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中川審査委員長は「今年度は、『ビジョンに資するデザイン』というメッセージを大きく掲げていました。これだけ物が溢れる豊かな世の中で、それでもなお、新たに物を作るという意味が問われている時代なのではないか」と語り、

続けて、「誰が何のために作るのか。そういうことが大切な時代なのではないのでしょうか。今回、受賞したEAD50は、アコースティック楽器の製造とシンセサイザー技術を併せ持つヤマハだからこそ生み出せた製品であり、『音と音楽の力で人々の個性輝く未来を作る』という、ビジョンに非常に資する、素晴らしい製品であるため、評価されています」と大賞の選考理由について語りました。

「グッドデザイン賞は一つひとつのデザインを評価する場なので、あくまでこのデザイン、この瞬間の評価ではあるものの、そこの背景にある企業の全体としての活動、そして長い時間軸としての活動を感じながら一つひとつ評価できたらいいなと思いながら審査しました。たくさんの素晴らしいデザインに出会うことができ、審査も楽しくさせていただきました。来年以降も引き続き、ビジョンを感じられるデザインにたくさん出会えることを楽しみにしています」と総評を述べました。

10月31日から2026年度の受賞展開催!

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10月31日(土)~11月4日(水)に、東京・六本木の東京ミッドタウンにて、「G 展・2026 年度グッドデザイン賞受賞展」を開催します。 今の時代を象徴するさまざまなジャンルのグッドデザイン賞受賞デザインをいち早く、⾒て、触れて、買って、暮らしの中に取り⼊れることができるビッグイベントです。 本展では、2026年度グッドデザイン賞の受賞対象すべてが展示されます。さらに、審査委員や受賞デザイナーによるトークイベントや公開スタジオからライブ配信する「G展ラジオ」、そして、会場をめぐりながら楽しめるスタンプラリーも予定しています。 今年度は特別展示として、地域で開催されているデザイン賞も紹介します。広島市の「ひろしまグッドデザイン賞」から最新受賞デザイン35点を展示し、受賞企業5社による商品の販売も行います。 ぜひ会場でお気に入りのデザインに出会えるこの機会を、お楽しみください。

「G展・2026年度グッドデザイン賞受賞展」 会期:10月31日(土)~11月4日(水) 時間: 11:00~19:00(11/4は18時閉場) 会場:東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1) B1F ホール・アトリウム/4F カンファレンス/5F デザインハブ ⼊場無料・事前予約不要(混雑状況により⼊場制限を⾏う場合があります) 主催:公益財団法人日本デザイン振興会 後援:経済産業省、中⼩企業庁、東京都、⽇本商⼯会議所、⽇本貿易 振興機構(JETRO)、国際機関⽇本アセアンセンター、⽇本経済 新聞社、NHK、World Design Organization、東京ミッドタウン URL:https://www.g-mark.org/learn/past-awards/gda-2026/gde2026

「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA 」POP UP STORE 期間:10月31日(土)~11月4日(水) 時間:11:00~20:00(10/31はアートナイトのため22:00 閉場 、11/4は18:00閉場)予定。 会場:東京ミッドタウン・ガレリア B1F アトリウム 運営:野原グループ株式会社

「ひろしまグッドデザイン賞」特別展⽰ 期間:10月31日(土)~11月4日(水) 時間:11:00~19:00(11/4は18:00閉場) 会場:東京ミッドタウン・ガレリア B1F アトリウム 展⽰:公益財団法⼈広島市産業振興センター

本日より開催!「私の選んだ一品 2026」

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受賞展に先駆けて、GOOD DESIGN Marunouchiでは、10月15日からグッドデザイン賞審査委員セレクション「私の選んだ一品 2026」を3期にわたり開催します。 2026年度の受賞デザインを最速で展示。全101名の審査委員がそれぞれ選んだお気に入りの「一品」88点と、選出理由を綴ったメッセージをご紹介します。会場では展示デザインや個人的な関心をテーマにしたトークイベントも実施予定です。詳細は決定次第、こちらでお知らせします。

「私の選んだ一品 2026」 会期:第1期「日々を美しくするデザイン」10/15(木) - 10/29(木) [15日間]    第2期「未来をつくるものづくり」10/31(土) - 11/13(金) [14日間]    第3期 「社会を思考するデザイン」11/15(日) - 11/29(日) [15日間] 時間:11:00~20:00 (各期の最終日は17:00閉場) 会場:GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F) ※入場無料

朝倉千恵子

執筆

書店で働きながら本や映像を制作する。TABF2025に参加。チェルフィッチュ『三月の5日間リクリエーション』や『リビングルームのメタモルフォーシス』に参加するなど俳優としても活動している。

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