2026年度グッドデザイン賞、一次審査スタート!結果発表は6月30日
2026.7.1
6月3日から、約4ヶ月にわたるグッドデザイン賞の審査がいよいよ始まりました!書類選考による一次審査では、国内外で活躍する約100名の審査委員による「一次審査判定会」が6月23日に行われ、通過対象が決定しました。

グッドデザイン賞では、デザインの分野ごとに「審査ユニット」というグループが作られます。各ユニットは4〜6人の審査委員で構成されており、担当する応募対象を丁寧に審査していきます。今年度より、正副審査委員長が新体制となり、新たなスタートを切りました。ユニット数は、昨年度と同様の20ユニットです。

審査委員たちはお互いに挨拶を交わしたり、ユニットの垣根を越えて交流するなど、和やかな雰囲気の中で審査会がスタートしました。
審査ユニット内では、ユニットリーダーが今年度の審査方法を改めて共有し、全員で認識を確認しながら議論を展開。「見た目の美しさだけでなく、使い心地や製品の実現性を備えたデザインか」「ユーザーにとって価値や喜びをもたらすデザインか」といったさまざまな問いを重ね、一つひとつの応募対象に真摯に向き合っていました。

審査委員たちは、応募対象のWebサイトや過去の受賞対象と比較しながら評価を進めました。また、必要に応じて追加の情報収集や現物確認の必要性についても検討していました。


一次審査って、どんな審査?
一次審査では、エントリーサイトに登録された情報をもとに書類審査を行います。審査委員はオンラインで事前に投票し、その結果をふまえて「一次審査判定会」で話し合います。判定会では、応募対象の内容を一つひとつ改めて見直しながら、多数決ではなく審査委員、全員の総意で一次審査を通過するデザインを決定していきます。
今年度は、新たに25名が審査委員に加わりました。そのうち、3名のインハウスデザイナーが今年度も新たなメンバーとして審査を担当しています。インハウスデザイナーとは企業に所属し、自社ブランドや自社製品のデザインを手がけるデザイナーです。より良いデザイン賞であり続けるために、新たな視点や考え方を取り入れ、より多角的に審査できる仕組みが整えられています。
審査委員についての情報はこちら

新任の審査委員、田幸宏崇さんは、「同じユニットの審査委員の方々と業種が異なるからこそ話せることがあり、勉強になりました。評価する際、デザインを外から見ることも内から見ることもでき、多くの気づきがありました。ユーザー、審査委員、デザイナーとしての視点といった複数の観点に加え、さまざまなカテゴリーの考え方が交わることで、多様な見方が生まれています。そうした中で、みんなが良いと思えるデザインを選定できる仕組みとなっています」と審査について語り、
また今回の一次審査を通して、「各デザインやブランドにはそれぞれが考える価値観やユーザー像があり、またそのデザインやブランドを愛するファンも存在します。そうした複雑な要素が絡み合う中で、単純なデザインの指標だけで評価することは難しい。やはり、審査委員の視点や考えは多ければ多いほどよく、自分の視点と他者の視点を掛け合わせ広げていくことが重要だと考えます。紙面情報のみでの一次審査では判断材料が限られるため、二次審査では実物に触れながら体験し、評価したい」と振り返りました。


また、今年度も一次審査に全国各地のデザイン系の大学や大学院に通う学生インターンが、各ユニットに1名ずつ参加。審査の運営をサポートしながら、「学校で学べないことを実際の現場で体験できて楽しい。デザインの未来を想像することができました」と話しました。

ユニット9には海外の審査委員も参加し、会場では多言語が飛び交いました。海外と日本のそれぞれの視点が交わる中、各ユニットの審査委員たちは、時に立ち上がったり身を乗り出したりしながら、白熱した議論を展開していました。

一次審査の結果発表は、6月30日!
一次審査の結果は、6月30日に各応募者へ通知されます。一次審査を通過した方は、二次審査に向けて情報の登録がスタート。そして幕張メッセで行われる二次審査会に向けての準備が、本格的に始まります!

二次審査では、3日間にわたって審査が行われます。審査委員は展示された審査対象やパネル、資料を見て、実物に触れたり、使ってみたりしながら審査を進めていきます。
朝倉千恵子
執筆
書店で働きながら本や映像を制作する。TABF2025に参加。チェルフィッチュ『三月の5日間リクリエーション』や『リビングルームのメタモルフォーシス』に参加するなど俳優としても活動している。
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