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グッドデザイン賞で見つける 今、デザインが向き合うべき 課題とは

審査プロセスをとおして 社会におけるこれからのデザインを描く、 グッドデザイン賞の取り組み「フォーカス・イシュー」

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2023年度フォーカス・イシュー

勇気と有機のあるデザイン

勇気と有機のあるデザインを紐解く:2023年度フォーカス・イシューレポート公開

2024.03.15

2023年度グッドデザイン賞を通して見てきたデザインの“うねり”「勇気と有機のあるデザイン」を生み出していく、9の視点と23の提言を公開


本日、2023年度グッドデザイン賞フォーカス・イシューを総括したレポート『FOCUSED ISSUES 2023 勇気と有機のあるデザイン』を公開した。

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FOCUSED ISSUES 2023 これからの「デザイン」に向けた提言(PDF)

本年度のグッドデザイン賞を俯瞰し見えてきたデザインの“うねり”と、そのうねりを捉え次なるアクションへとつなげていくヒントとなるような要素を、30ページほどの小冊子にまとめたものだ。

デザインのシンクタンクへ向けたアーカイブ

グッドデザイン賞では2015年より、審査を通じてデザインの新たな可能性を考え、提言する活動として、「フォーカス・イシュー」を展開してきた。

その活動は社会の変化と呼応する形で年々形を変えてきたが、9年目となる今年度、齋藤精一審査委員長のもとでいくつかの大規模な刷新を図っている。詳細は年度頭に公開した、以下の記事を参照してほしい。

デザインの「シンクタンク」に。グッドデザイン賞フォーカス・イシューを刷新した理由──新審査委員長・齋藤精一

この変更点のひとつが、本日公開したレポートである。

年間で5000を超える審査対象と向き合うグッドデザイン賞だから見えてくるデザインの“うねり”。それを社会へとどける次なる行動へと導くべく、いくつかの切り口を設けながら落とし込んだのが本レポートだ。

レポートという形にアーカイブすることで、届けるべき人が手元でいつでも見返せる状態にするとともに、これを通して新たなコミュニケーションが生まれることを目指した。

9の視点・23の提言から見る、勇気と有機のあるデザイン

本レポートの全体テーマ『勇気と有機のあるデザイン』を軸にまとめあげている。

テーマについては、決定背景を以下の記事でも紹介してきた。

勇気と有機のあるデザイン:フォーカス・イシュー テーマ決定

いまなぜデザインに「勇気」と「有機」が求められるのか──2023年度フォーカス・イシュー テーマの背景意図

このテーマを紐解くうえで軸としたのが「9の視点」と「23の提言」だ。

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視点は、先述した年間を通して見えてきた“うねり”を具体的に記したもの。一見すると抽象度が高い言葉が並ぶが、この年度を通した特徴的な変化を記しており、具体の受賞作を引用しながらその意味と読み取り方を解説している。

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提言では、「行政」や「企業」「デザイナー」などの対象を定め、具体的なアクションプランを含めたメッセージを記載。このレポートを受け取った上で、各位が考えるべき点/なすべきことのヒントまでを記載した。

そのほか、ディレクター・リサーチャーが審査プロセスを通してこの視点・提言にまとめきれなかったトピックや視点を、「論考」「鼎談」などで盛り込んでいる。

一年間、5000を超える数の審査対象と向き合った中で見えてきた要素を練り上げた強度のあるコンテンツにまとまっているはずだ。

「勇気」あるプレイヤーが、思い切って初動に踏み出す。周りのチームメンバーも、「勇気」を持ってその挑戦を応援し、サポートする。そうしたチーム全体の、さらにはチームを超えた組織や地域全体の「有機」的なつながりによって、見たこともないアウトカムを生み出す運動体になっていく——。

そんな「勇気と有機のあるデザイン」を生み出していく「視点」と「提言」を、是非参照いただきたい。

FOCUSED ISSUES 2023 これからの「デザイン」に向けた提言(PDF)

小山和之

エディター、ライター