グッドデザイン賞で見つける 今、デザインが向き合うべき 課題とは
グッドデザイン賞の重要な役割の一つに、次なる社会に向けた可能性や課題の発見があります。フォーカス・イシューはこの役割を担うために生まれた、デザインがいま向き合うべき重要な問いを深めることに特化した取り組みです。
フォーカス・イシューでは、審査プロセスを通して探求すべきと考えるテーマを「イシュー」として設定。応募対象を観察しながら、これからの社会における可能性やデザインの役割と意義について思索を重ね、審査後に提言として発表します。

いまなぜデザインに「勇気」と「有機」が求められるのか──2023年度フォーカス・イシュー テーマの背景意図
「勇気と有機のあるデザイン」──今年度より、目的・プロセスとも刷新し、新たなスタートを切ったグッドデザイン賞フォーカス・イシュー。「デザインのシンクタンク」というビジョンを掲げ、受賞作の背景にあるデザインの“うねり”を捉え、年度ごと「テーマ」に据える。2023年度、一連の審査プロセスを経て定めたテーマが「勇気と有機のあるデザイン」だ。この言葉の背景に込められた意図を詳述する。

勇気と有機のあるデザイン:フォーカス・イシュー テーマ決定
今年度より、目的・プロセスとも刷新し、新たなスタートを切ったグッドデザイン賞フォーカス・イシュー。「デザインのシンクタンク」というビジョンを掲げ、受賞作の背景にあるデザインの“うねり”を捉え、年度ごと「テーマ」に据える。2023年度、一連の審査プロセスを経て定めたテーマ「勇気と有機のあるデザイン」。この言葉の意図とは。

2022 - 動き続ける「いま」を問いなおす
フォーカス・イシューは、グッドデザイン賞の特別プロジェクトです。審査委員から選ばれたディレクターが、各自で定めたテーマをもとに、賞の審査を通じて得たインサイトを提言としてまとめ、年度ごとに発表しています。

デザインの「シンクタンク」に。 グッドデザイン賞フォーカス・イシューを刷新した理由──新審査委員長・齋藤精一
グッドデザイン賞の審査を通じてデザインの新たな可能性を考え、提言する活動「フォーカス・イシュー」。2023年度グッドデザイン賞では、その仕組みが大きく変わる。今年度より新たに審査委員長に就任した齋藤精一が、フォーカス・イシューのアップデート内容と、そこに込められた想いについて語る。

「自分たちが変える」という民主的な感覚を取り戻す。主導権を手渡し、つないでいくデザイン
いま世界では経済的な乱高下や疫病、戦争など、私たちが意図せぬ大きな出来事が次々に起こっています。社会の価値観が急速に変わる先行きの見えない世界で、変化する状況に柔軟に合わせながら動き続けるデザインとはどのようなものか。

余白を残して、最後は委ねる。使い手への信頼が、長く暮らしを共にできるプロダクトを生み出す
デザインの役割は、人と環境、技術との「ちょうどいい」関係を見つけること

「わたし」の尊重と、「わたしたち」の協働。その両立をデザインするために
固有な「わたし」を前提に、「わたしたち」という協調的な主体はいかに立ち上がるか?

誰もがつくり手になり、“暫定一位”を更新し続ける。複雑で厄介な問題を解くためのデザイン
トップダウンでは、複雑で厄介な問題は解けない

やさしい社会は、“半径5m”からはじまる。 「当たり前」の問いなおしから、波紋を広げていくデザイン
真のインクルーシブデザインへの道のり

解釈の余地あるデザインが、多様な人々を包摂する──中川エリカ×Honda UNI-ONE
UNI-ONEの開発者である本田技術研究所・金森聡史、小橋慎一郎へのインタビューから、「ひとことで言えない」デザインの糸口を探る。