2026年度グッドデザイン賞 大賞を含む特別賞が決定!受賞発表は10月15日
2026.9.25
数千点もの応募の中からグッドデザイン賞の特別賞を決める「特別賞審査会」が9月17日に行われました。審査会では、グッドデザイン・ベスト100に選ばれた受賞者がプレゼンテーションを行い、その後、審査委員が時間をかけてとことん意見を交わし、丁寧に検討を重ねた末に、大賞と金賞を含む特別賞が決定しました。今回は、受賞発表を目前に控えた審査会で、どのような議論が行われたのか、その様子をご紹介します。

各カテゴリーのトップから1件ずつ、金賞を選出
4月から始まった2026年度のグッドデザイン賞も、いよいよ最終段階を迎えています。
8月5日から7日に行われた幕張メッセでの二次審査会にて、受賞対象の中から特に優れた100件に贈られるグッドデザイン・ベスト100が決定。
今回は、ベスト100の中から特別賞である「グッドデザイン大賞」と「グッドデザイン金賞」、「グッドフォーカス賞」を選出する審査となります。

昨年度と同様、今年度も「特別賞審査会」でグッドデザイン大賞を決定します。 まず、各カテゴリーから1件ずつトップを選出し、計20件の「グッドデザイン金賞」を決定。その後、20件の金賞の中から、「グッドデザイン大賞」が決まります。
この選出方法は、カテゴリーに対する深い理解に基づく評価を各審査委員が行うことで、より的確な審査を実現することを狙いとしています。 また、各カテゴリーから1件ずつ選ばれることで、どのカテゴリーの応募デザインにも大賞受賞のチャンスが生まれ、幅広いデザインが公平に評価される仕組みになっています。
特別賞を決める、想いのこもった最終プレゼンテーション

特別審査会は、大賞・金賞候補のプレゼンテーション審査から始まりました。
<大賞・金賞候補のプレゼンテーション審査について> 大賞・金賞候補者の代表1名が、自身の受賞デザインについて、画面共有による投影資料を用いてプレゼンテーションを行います。プレゼン時間は4分以内+質疑応答5分以内の計9分です。(通訳を介する場合はプレゼン時間8分以内+質疑応答10分以内の計18分となります。) 審査は、審査委員長・副委員長と、各ユニットリーダー(20名)の計24名が行います。

プレゼンテーションでは、限られた時間の中で、映像や図面、イラストに加え、具体的な数字や実際のユーザーの声なども交えながら、デザインの魅力や価値を分かりやすく伝える工夫が随所に見られました。デザインに対する熱い想いがこもったプレゼンに、感情移入し思わず涙してしまう審査委員も。
プレゼン後の質疑応答では、
・デザイン開発のきっかけ、制作過程で工夫した点 ・デザインの使用素材について ・デザインをユーザーの元まで届ける仕組みについて ・デザインを運用し始めて現在どのような状況なのか ・デザインがもたらしたユーザーへの影響、信頼の変化 ・今後どのようにデザインは展開されるのか、その時のメリットと負担
など、受賞対象の「ユーザーや社会にもたらしたデザインの価値と影響」や「これからのデザインの可能性」について問う場面が見られました。

白熱した議論を重ね、ついに特別賞が決定!

朝早くから行われた大賞・金賞候補者によるプレゼンテーションを終え、いよいよ特別賞の審査会が始まりました。審査委員全員が納得できる結論を導き出すため、さまざまな視点から意見を交わし、予定終了時刻を過ぎるほど、白熱した議論が夜遅くまで繰り広げられました。
<特別賞審査会について> 審査委員長・副委員長と、各ユニットリーダーによるディスカッションで、特別賞を選出します。 ベスト100の中からグッドデザイン金賞20件を決定し、続いてその中からグッドデザイン大賞1件を選出、さらに残る80件の中から4つの部門に分かれたグッドフォーカス賞を、それぞれ最大3件ずつ選出します。

大賞選出の議論では、受賞対象のユニットを担当する審査委員が、専門的な視点から、そのデザインのどこが優れているのかを補足して説明する場面も見られました。
また、自分の専門知識だけでは分からないことがあれば、他分野の詳しい審査委員に積極的に意見を求める姿も。議論が行き詰まったときには、中川審査委員長が掲げる今年度のメッセージ「ビジョンに資するデザイン」に立ち返り、そのデザインがメッセージに沿っているかを全員で考えながら、議論を進めていきました。


そして、今年度からグッドフォーカス賞の選出方法が変更されました。 「新ビジネスデザイン」「技術・伝承デザイン」「地域社会デザイン」「防災・復興デザイン」の4つのテーブルに分かれ、それぞれの応募対象のプレゼンテーションビデオを見ながら各テーブルの審査委員が議論し、グッドフォーカス賞を選出します。

各テーブルの代表者として、正副審査委員長が、応募対象の詳細や各審査委員の意見を全体に共有しました。評価の公平性に配慮しながら、なぜそのデザインに決定したのか、他のテーブルの審査委員から異論がないかなど、審査員全員の意見を確認、尊重しながら審議が進みました。

フォーカス・イシュー・リサーチャー2名もオブザーバーとして参加。受賞者によるプレゼンや各審査委員の議論を聞きながら、今年度の審査会を通して見えてきたデザインの特徴や傾向を整理し、そこから浮かび上がったキーワードを審査委員に共有します。

約10時間にわたる審査の最後に、中川審査委員長は「幕張での二次審査会の3日間も楽しかったが、今日の審査もすごく楽しかった。ビジョンに資するデザインを強く感じられるものもあれば、そうでないもの、そもそもカテゴリーという枠では収められないものなど、色々と考えることがあった。」と今年度の審査を振り返りました。
10月15日 グッドデザイン賞 受賞発表!
受賞発表の時が、いよいよ目前に迫っています!10月15日は、
・グッドデザイン賞 ・グッドデザイン・ベスト100 ・グッドデザイン特別賞(グッドデザイン大賞・グッドデザイン金賞・グッドフォーカス賞)
が発表されます。その後、10月31日より受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」が開催されます。

朝倉千恵子
執筆
書店で働きながら本や映像を制作する。TABF2025に参加。チェルフィッチュ『三月の5日間リクリエーション』や『リビングルームのメタモルフォーシス』に参加するなど俳優としても活動している。
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