2024年度 グッドデザイン賞 金賞20件が決定!受賞発表は10月16日
2024.10.07
5,000件以上の応募のなかから金賞20件を含む特別賞を決める「特別賞審査会」が9月27日に開催されました。特別賞審査会では、グッドデザイン・ベスト100の受賞者によるプレゼンテーションと、選考会が行われます。今回はどのような議論を経て特別賞が決まったのか、受賞発表前最後の審査についてご紹介します。
今年度は、金賞=グッドデザイン大賞候補
4月から始まった2024年度のグッドデザイン賞もいよいよ佳境を迎えています。
8月7日から9日に行われた幕張メッセでの二次審査会にてグッドデザイン賞が決定。その後、受賞対象のなかから特に優れた100件に贈られるグッドデザイン・ベスト100が決まりました。
今回は、ベスト100のなかから特別賞である「グッドデザイン金賞」と「グッドフォーカス賞」を選出する審査となります。グッドデザイン金賞は、受賞対象のなかのトップ20です。
昨年度までは、金賞からさらに「ファイナリスト」を5件選出し、 「グッドデザイン大賞」を決めていましたが、今年度は金賞を受賞した20件がすべて大賞候補となります。大賞選出方法については、今後事務局よりお知らせいたします。
特別賞選出のための受賞者によるプレゼン
特別賞の審査は、ベスト100受賞者によるプレゼンテーションから始まります。
<グッドデザイン・ベスト100プレゼンテーション審査について> ベスト100受賞者代表1名が、自身の受賞デザインについて、画面共有による投影資料を用いてプレゼンテーションを行います。プレゼン時間は4分+質疑応答 2分の計6分です。
ベスト100以降は審査委員全員ではなく、審査委員長・副委員長と、各ユニットリーダー(19名)が審査を行います。100件の受賞対象を4つのルームに分け、1ルームあたり4〜5名の審査委員が約25件のプレゼンを拝聴します。※応募したユニットの審査委員がプレゼンを聞けるように分けられています。
プレゼン後の質疑応答では、
・商品やサービス、また活動を普及するための課題意識や、試みについて ・ユーザー数や販売数など現在の具体的な数字と、今後の見通しについて ・開発技術の応用性や発展性について
など、受賞対象の「今後の展開」「未来の可能性」について問う場面が多く見られました。
特別賞決定!今年度の焦点とは
ベスト100受賞者によるプレゼンを経て、特別賞選考会が行われました。
<特別賞選考会について> 審査委員長・副委員長と、各ユニットリーダーによる投票とディスカッションで、特別賞を選出します。まずはベスト100のなかからグッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を20件以内で決定したのち、残りの約80件のなかから4つの部門に分かれたグッドフォーカス賞 各1〜3件が決まります。
審査のディスカッションのなかで、齋藤委員長からは「ひとりの熱意の伝播によって、行政と民間の境界線を飛び越えたり、あらゆる境界線が溶けているデザインが多いのではないか。またこれまで以上に、モノのデザインとコトのデザインの境界線がなくなってきている」と今年度の傾向について語られました。
プロダクトデザインの背景には活動があり、活動のデザインのなかにもクオリティの高いモノのデザインがある。モノとコトの境界線がシームレスになっているからこそ、社会の課題に対し、いかに「美しく解決しているか」がひとつの焦点として議論されました。
審査は、投票をもとに進められていきますが、投票結果だけでは決めず、ひとつの受賞対象について多様な分野のデザイナー・専門家の視点から議論が交わされます。また時折、フォーカス・イシューリサーチャーからの社会全体の潮流を踏まえた俯瞰的な視点も加わりながら特別賞が決定しました。
受賞発表は10月16日!
ついに受賞発表まであと少しとなりました!10月16日は、
・グッドデザイン賞 ・グッドデザイン・ベスト100 ・グッドフォーカス賞 ・グッドデザイン金賞
が発表されます。その後、11月1日より受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」が開催されたのち、11月5日に大賞発表となります。
大橋真紀
編集・執筆
ウェブメディア「.g Good Design Journal」の編集チームのメンバー。外部メンバーとして、コンテンツの企画や編集、執筆を行う。
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