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2024年度 グッドデザイン賞 一次審査レポート! 結果発表は、7月2日

2024.07.01

6月6日より、約5ヶ月にわたるグッドデザイン賞の審査がはじまりました。一次審査は書類選考。国内外で活躍する約100名の審査委員からのオンライン投票を経て、6月21日に開催された「一次審査判定会」にて通過対象が決定しました。


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グッドデザイン賞は、デザインの分野ごとに「審査ユニット」が組まれています。ひとつのユニットにつき、審査委員は4〜5名。各ユニットに割り当てられた審査対象を審査します。

昨年度に引き続き、今年度も全19ユニット。生活用品から、建築、またシステム・サービス、取り組み・活動など幅広いデザイン分野が一斉に審査されます。

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会場には各地から審査委員が集まり、ユニットごとに円卓をかこむ。

一次審査は、どんな審査?

一次審査は、エントリーサイトに登録された内容にもとづき書類選考が行われます。まずは、審査委員が事前にオンラインで投票。今回の「一次審査判定会」では、投票結果をもとにディスカッションし、ひとつひとつの応募対象を改めて確認しながら、一次審査の通過対象を決めていきます。

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ディスカッションはユニット内だけでなく、分野を横断して行われるケースもあります。また、審査委員長・副委員長も議論に参加し、複数の視点を取り入れながら進みました。

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審査委員長の齋藤さんが議論に加わる様子。

また一次審査では、各ユニットに1名ずつ全国各地のデザイン系大学・大学院に通う学生インターンが参加。審査の事務的なサポートをしながら、第一線で活躍するデザイナーや専門家の視点から、学びを得ていました。

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左から3番目が学生インターン。議論のメモをとりながら参加。一次審査ではリーダー1名ずつのみの参加だが、二次審査では約100名の学生が加わる。

「新しいデザイン」の旗揚げに

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世界のデザインアワードでも審査を務めたことがある審査委員長の齋藤 精一さんからは「ソーシャルデザインもプロダクトデザインも、あらゆるデザインを一気に審査するデザインアワードは世界をみても唯一無二」とグッドデザイン賞の特徴を挙げました。

幅広いデザインを対象とするからこそ、審査を通して今年のデザイン、またこれからのデザインの流れを探ることができる。その潮流を踏まえ「新しい芽吹きを愛でることがグッドデザイン賞の役割として大きいのではないか。新しいアイデアやデザインが出てきたことを高い旗を上げて多くの人に知ってもらう賞としたい」と語りました。

審査委員長・副委員長の今年度のメッセージはこちら

また、今年度は新しい審査委員が約30名加わりました。海外からの審査委員も増え、デザイン分野の多様さに加えグローバルな視野で審査は行われています。

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はじめての審査に参加した新審査委員たち。

一次審査の結果発表は、7月2日

一次審査の結果は明日、7月2日に各応募者へ通知されます。一次審査通過者は二次審査情報の登録、そして幕張メッセにて行われる二次審査会の準備がはじまります。

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幕張メッセでは、2日間にわたり審査対象やパネル展示を見て、実際に触ったり使ったりしながら審査を行います。詳しいスケジュールや、これからの手順は、グッドデザイン賞公式サイトをご確認ください。

大橋真紀

編集・執筆

ウェブメディア「.g Good Design Journal」の編集チームのメンバー。外部メンバーとして、コンテンツの企画や編集、執筆を行う。

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