今回のお訪ね先
株式会社磯野商会/渡辺 治建築都市設計事務所
理想郷は、つくれる(後編)
2024.08.01
本来は行政が担うような公共性の高い福祉事業を実現しているのが、ジョンソンタウンです。そこに住む人と働く人、さらにそこで住まいを創造する人が、渾然一体となったユニークなまちで、子育て家族やクリエイター、障害者、高齢者が活き活きと働きながら暮らしています。前編では、その歴史とデザインポイントを伺いました。後編では、どのようにして、インクルーシブなまちづくりが可能になったのか、所有・管理者の磯野商会 磯野章雄さんと、計画・設計した渡辺治さんに語っていただきました。 前編はこちら
インクルーシブなまちができた
— ジョンソンタウンの改修プロジェクトは2004年から始まりました。2021年にグッドデザイン賞に応募されましたが、そのきっかけを教えてください。
渡辺 治(渡辺治建築都市設計事務所) 初めは地味なプロジェクトでしたから、誰にも評価されずにこのまま進んでいくのかと思っていました。ちょうどその頃、私は日本工業大学の非常勤講師をしていたのですが、「ケーススタディ」など、ちょっと変わった授業を行っていたからか、ほかのクラスや大学の先生が視察に来られるようになったんですね。
渡辺 ある日、埼玉県の歴史的な建築資産を活かす活動を行っている若林祥文先生が来られて、「最近、何かおもしろい建物はありましたか?」と私の方から尋ねたら、若林先生が「ジョンソンタウンというおもしろい町があって、それを見てきました」と言われたので、「それは私たちがやっているものです」と返して(笑)、それがきっかけで先生は日本建築学会埼玉支所企画の見学会を企画しました。
渡辺 その見学会で説明させていただくと、若林先生は「これはおもしろい、ぜひ都市景観大賞に応募したらどうか」と言われました。そこで恐る恐る応募したのが2015年です。そして、建築史家の陣内秀信先生が都市景観大賞の審査員長としてタウンを訪れました。その時に「こんな町、世界で見たことない。日本建築学会賞に出しなさいよ」と言ってくれたんです。
陣内先生に背中を推していただいたおかげで、都市景観大賞(国交省大臣賞)をいただきました。「荒廃した困難な状態を克服し、文化遺産を改修・保全して、文化的で魅力あふれる景観を生み出した価値ある事例」がその時の評価でした。そして、薦められるままに建築学会賞にも応募したのです。
— その総評を拝見すると、ジョンソンタウンの特徴がよくわかりますね。
渡辺 審査員は2日に分かれて何人も訪れ、タウンを多方面から見ていただきました。「米軍ハウスの理念を現代的価値で再解釈し、新しい住宅の形を提案したこと」、「地域の観光資源となり得ていること」、「磯野商会が管理者としての熱き想いのもと、不断の努力を行っていること」の3点が評価され、期せずして建築学会賞(業績)をいただきました。
2017年には、子育て家族がタウンに増え、まったくいなかった子どもが50人を超えるようになりました。そこで、キッズデザイン賞に応募しました。
すると、「コミュニティ形成を重視した街づくりを実践し、新たなライフスタイルの提案をすることで『子どもと住みたい街づくり』につながることを示す好事例である」と評価され、優秀賞(少子化対策担当大臣賞)を受賞しました。
渡辺 その後、磯野商会が所有するタウンの近くの土地に、障害者の就労継続支援B型のための「平成ハウス」を建てました。入間市にある社会福祉法人がその運営をしています。この法人は20年以上前からジョンソンタウン内のアパートを借りて、障害者グループホームをしています。
障害のある方の就労促進の取り組みとして、磯野商会はタウン内の植栽の手入れなどの仕事をこの法人に発注しています。まさに、「障害者、高齢者、子育て家族も住んで、働けるまち」、すなわちインクルーシブなタウンになったのです。
グッドデザイン賞の建物に対する評価軸も変わってきていたので、こういったインクルーシブなタウンを評価してもらえるのではないかと思い、応募することにしました。
ハウスはキャンバス
— まさにインクルーシブな町を目指しているところが、グッドデザイン賞での評価のポイントとなりました。どのようにインクルーシブを実現したのか、お伺いしたいと思います。
まず、平成ハウスは米軍ハウスのDNAを尊重し計画されたというお話を伺いました。米軍ハウスは、合理的に建物のコストパフォーマンスを高める視点が軸にあり、それに従った結果、平成ハウスにも自由度の高い空間が生まれました。ここにはアメリカと日本における、住宅に対する発想の違いを感じます。
渡辺 日本の木造住宅では、例えば天然の無垢材、とりわけ無節材が価値があるとされ、材1本が数十万円する場合もある。性能よりも「見栄え」でした。その貴重な材を活かせる腕のいい大工につくってもらうことで、家が次世代に受け渡すための財産になった。定住社会の中で発達した住宅づくりです。
一方アメリカでは開拓史時代、多様な人々がやってきて、自らの手で合理的に家を建てて、夢を叶えてきた。その時に、自分たちでも合理的に、しかも安価で簡単に建てられる工法が発達したのです。
タウン内の人たちも同様に、都心から離れた郊外の入間市で、自由に自分でハウス内を改修し、そこでお店を出したり、好きな仕事をしたりして収入を得て暮らしています。選択肢が無限にあるのです。
フランク・ロイド・ライトは、そのような状況を「民主的」であると言いました。都会の人たちには、生き方の選択肢が狭い、都会は「非民主的」だと言うのです。
— アメリカ映画では、住人自ら内装をリフォームする様子がよく描かれています。日本でも自分たちでつくる潜在的な欲求はあったと思いますが、棟梁に建ててもらった住まいに手を入れるのは臆してしまうし、通常の賃貸では、釘も打てないのが一般的です。
内装のリノベーションの要求にも応じているジョンソンタウンのような賃貸物件で腕を振るいたいと、待っていた方も多かったのではないでしょうか。
磯野章雄(磯野商会常務取締役) 入居者は、確かにつくることが好きな方が多いですね。磯野商会では大工を雇い入れており、タウン内の事務所棟に営繕のスタッフとして常駐しているんです。建てつけがおかしいとか、間仕切りを変えてほしいとか、修繕の依頼などが来たらすぐに応じられるようにしています。入居時のリノベーションに対しても、入居するお客様のニーズを聞いて、話し合いながら行っています。経験のない方でも不安のないように、できるだけサポートしています。
また、ジョンソンタウンとして、まちの文化を高めるために必要だと思う入居者(テナント)に対しては、改修費の一部をこちらで貸与した上でご入居いただくこともあります。昔から「町の発展には信用金庫が不可欠」と言いますが、磯野商会はその役割も果たしてきました。
改修に対しては、通常の賃貸同様に、退去時に原状回復することが原則ではありますが、改修により改良される場合もあるので、価値が上がるようなものについては原状回復しなくてもよいと、臨機応変に対応しています。その結果、次の入居者も開店時の費用が抑えられ、出店に対するハードルが低くなります。
朝起きるのが、楽しみでしょうがない
— 陰で支えてくれるから、自分たちで好きなように改修できるようになっていくのですね。それにしても、居住地でお店が出せ、しかも出店費用があまりかからずリスクが低い。前職を引退した高齢者や、子育て中の家族が好きなお店を自由に開いて夢を実現している様子に驚きました。
渡辺 取り外した外壁の木板材なども倉庫に保管してあり、無料で自由に使えるようにしていました。50年以上風雨にさらされ耐えてきた木材を天井に貼る人、家具をつくる人、タイル代わりにシャワールームで使う人など、思い思いにユニークな活用法を見せていましたね。
自分でやれば、ただ同然で出来上がるのですが、それだけでなく、インテリアデザイナーや工務店に頼むのとは違う、オリジナルな使い方をする人が出てくるのがおもしろかったですね。
われわれも相談の最後は「好き勝手にやるのが、いいんじゃないですか」と伝えています。入居者の方からは、「朝起きるのが楽しみでしょうがない。今日はどこをどうやろうと、夢の中でも考えている」と、言われました。
— ジョンソンタウンのウェブサイトや冊子『JOHNSON TOWN style』で紹介されている内装を拝見すると、多種多様で創造的で、おもしろいですね。最近の主流であるモノトーンでスタイリッシュに仕上げるインテリアとは異なります。
渡辺 われわれはただキャンバスを用意しただけで、そこにそれぞれが好きな絵を描いていると言えばいいでしょうか。普通は店舗の場合、改修費に1千万以上の費用がかかります。でもここならば、内装は前店のままで、改築予算を抑えることもできる。だから退職した高齢者が少ない資金で、ローリスクで開業できるんです。
高齢者には積み重ねてきた経験があり、とてもいい料理がつくれたりします。ここならば自分のペースでゆっくり調理してもいいし、気が向いた時だけ店を開ければいい。タウンの内外から若者がたくさん来て、知り合いもでき、それが働きがい、生きがいになっています。
70年前に実現していた理想の高齢者住宅
— 2017年に日本建築学会賞を受賞した際、「生き生きとしたこの町は、高齢者のアクティビティを誘発し、高齢者住宅の新たな枠組みを生む可能性を秘めている」と評価されました。
渡辺 受賞後、視察に来た建築計画学、環境行動学が専門の横浜国立大学の大原一興教授は、タウンに住んで活き活きとお店を営む高齢者の姿を見て、「将来の理想的な高齢者住宅なんじゃないかな」と言ってくれたのです。
それから冊子に寄稿していただき、そこでは「ここに住んで喫茶店やペットショップなどを営みながら暮す人たちには、強く共感する。自分らしさの追求の先には『しごと』つまり社会とつながることが必須なのだ、と住むことの基本を再認識させられた。まるで『仕事付き(サービス付き)高齢者住宅』」とジョンソンタウンのことを評してくれました。
章雄 実際にはサービス機能はないので、大原さんがおっしゃるようなサ高住にはなっていないのですが、将来的に、介護の人が見回れるステーションを備えれば、一部をサ高住として展開することは可能でしょう。若い世代と高齢者など多様な世代とのバランスをとりながら、共存し共鳴しあうことができるのではないかと考えます。
渡辺 ジョンソンタウンに残っている米軍ハウスの基本プランは、今からおよそ70年前に、磯野商会から依頼を受けた吉沢建設の創始者である吉沢誠次さんが、基地内に日本政府が建てた進駐軍ハウスをベースに独自に設計し、見よう見まねで施工したものです。
広いダイニングキッチンとトイレ、浴室、洗面が一室になっているため、車椅子でも移動できる完全なバリアフリー住宅でした。予備室があり、今でいうウォークインクローゼットとして使われていました(基地内の進駐軍ハウスにはこの部屋はない)。浴室は3畳あり、その中に水洗トイレ、洗面、浴室、シャワーが備えられ、広いので介護用の浴室・トイレとしても使うことができます。
渡辺 下部は日本の在来工法、屋根組みは細い部材でできたトラス構造* で、最少部材で4間(約7.3m)のスパンの屋根を支えており、内部のすべての間仕切りを取っても、屋根は落ちてこない構造でした。トラスは床で組み立て、片方ずつ壁の上に載せてぐるっと回して、根太でトラス同士をつなげて、野地板を貼ると、足場なしで屋根が貼れるという、最高に合理的なつくりでした。
*三角形の力で支える特殊な構造。細い部材でも柱なしで大きな屋根を支えることができる。
見えないところをデザインする
渡辺 最初に見た時「車椅子で住める家! これはもう、福祉住宅と言っていい」と、本当に感心しました。だから私も当初のプランを尊重し、平成ハウスのプランに展開しました。浴室やトイレには必要に応じてハンドレールを、階段(平成ハウスの場合)には昇降機などをつけることで、障害がある方も住めるようにできました。
それに比べて、戦後の70年間、住宅業界は何をしてきたのか。70年前のこのプランに、勝てていない。
— 平成ハウスは1階の広いワンフロアがあり、屋根裏を寝室などにして用いるのですね。
渡辺 形とボリュームを米軍ハウスに合わせたので、1階の天井高が低く、屋根裏部屋などは立てない場所もある。なかなかゼロから、この断面は出てこないですよね。通常の設計だと2階の天井も高くしてよと普通の人なら言います。でも、すでに建っているハウスにお客さんを連れてくと、「ハイジの屋根裏部屋みたいで、とても楽しい!」と、言われます。
米軍ハウスは改修時に断熱性能を高めているので、ワンルームの24時間冷暖房が可能となり、極めて合理的に温度管理ができます(省エネ)。断熱と同時に、換気と風が入るようにも考えてあり、見えないところのスペックをものすごく高くしています。私たちがデザインした部分があるとしたら、そこですね。見えない空気環境をコントロールし、古いものをどう活かすかというノウハウと、魅力的なボリュームを最小限の費用で獲得することに注力しました。
長生きさせるフラットで冬暖かい床の家
— エネルギー効率を高めて、温度環境を一定に保てるのは、高齢者の健康にもうれしい機能ですね。
渡辺 人は暑い寒いには耐えられません。夏の熱中症はもとより、冬も急な温度差でヒートショックを起こすし、足を冷やすと血栓ができやすくなり、致命傷になりかねない。床暖房にしておくと温泉に入っているような効果があります。同様に、私たちの設計した他の床暖房付きの住宅では、90歳を超える方も多く、みなさん、お元気で長生きなんですよ。
— 長生きさせる家をつくっているのですね。
渡辺 実は段差、主に玄関の段差につまずいて亡くなる人は、年間2万人ぐらいいるのです。トイレや浴室など、温度差のある空間でも同様に2万人ぐらい亡くなっています。建築基準法で、土台を土から30センチ以上離さなければいけないため玄関に段差が生じます。しかし、土台が経年で腐るのは雨水が染みこむためではなく、コンクリートに接した部分の結露水であることがわかっており、土台と基礎の縁を切ればもっと下げても問題はないのです。
— まず、平屋であることがこのバリアフリーを可能にしていますね。地価の高い都市では、平屋に住むのは贅沢なことです。
渡辺 一般に、20坪の平屋を建てる、40%の建ぺい率の敷地だと50坪以上の敷地がないと建たないでしょう。東京をはじめとした都市の高騰する土地の価格を考えると、難しいですね。50坪の大きさの土地がそもそもほとんどないし、へたをすると土地だけで1億円を超える。
章雄 ここは入間市駅から徒歩18分と離れており、周辺の家賃相場はかなり安いのです。賃料で比べると、周辺の1.5倍から2倍ほどになるため、改修当初は不動産会社からは「高すぎて入居する人が来るわけがない」と揶揄されました。そこで、ホームページをつくって直接、募集したところ、すぐに問い合わせが来たのです。東京の相場に比べると安く感じると言われました。
渡辺 初めて問い合わせてくれたのは映画監督の田中雄一郎さんで、ホームページを見て、まちづくりの考え方に共感したと言って入居してくださいました。このまちをどうつくっていくかというミーティングにも参加するようになり、「今度は音楽スタジオをつくってくれ」とか、要望をいただきました。
実際にスタジオをつくって、その試運転と称して名だたるミュージシャンがやってきて演奏したら、「ドカーン!」と大音量で、100メートル先からも苦情が来て(笑)。また防音対策をやり直すなどしました。厳しい思いをしました。
— まちをつくりあげる長いプロセスには、さまざまなエピソードがあるのですね。それにしても、行政と組んで、ジョンソンタウンのノウハウをこれからの町づくりに活かすというようなことはできないのか、期待してしまうところですが。
渡辺 それは難しいでしょう。ジョンソンタウンは、オーナーのまちづくりのコンセプトを住人が理解して始まっていますし、まちを維持するために磯野商会が常駐してメンテナンスを行っています。
まち全体が賃貸住宅で自由に中を改修できてお店を開いてよく、希望に応じて内部の間仕切りを変える工事も行う。庭をこうつくりたいと図を描いてもらえれば、植栽と道具はオーナーから支給する。そのように、自発的な創造性を支援することで、まちはより魅力的な様相を呈してきました。
タウンは都心から離れた郊外にありますが、この20年でインターネットを通じてジョンソンタウンのイメージが広範囲に広まりました。リモートワークができる人たちが増えるにつれて、ジョンソンタウンで自分なりのライフスタイルを築き、夢を叶える人たちが増えてきた。
お店に入れば、店主と話ができるので、居住者同士はすぐに仲良くなる。外から来ている人は、そのような人ともっと仲良くなりたくて、居住者になる。調べたら来訪者の大半が地域の人々で、かつての中世の町がそうだったように、「地域経済」が成り立っています。
もし、ノウハウがあるとしたら、常駐して住民の苦情や要望に応えるということ、そしてオーナー側がこのようなまちにしたいという、目標を持ち続けることではないかと思います。
そうでなければ、ジョンソンタウンのように、障害者、高齢者、子育て世代も住んで働けて、生きがいを持てるというまちは、けっして自然発生的にはできないのではないでしょうか。
— そうですね。一方でより自由な賃貸住宅が増えていくことが、日本の住宅事情を変えていく突破口になるのかもしれません。本日は、ありがとうございました。
メインビジュアル・* 撮影:森田城士、写真提供:ジョンソンタウン
ジョンソンタウン
株式会社磯野商会 / 渡辺 治建築都市設計事務所
荒廃していた米軍向け住宅地を賃貸住宅地として再生させた。土地所有者と設計者の強い意志のもと、外装は米軍ハウスと平成ハウスからなる建築群の統一したイメージを保ちつつも、内装は住人の希望に応じて大胆なリノベーションを行い、理想的な住居環境を追求している。バリアフリーに配慮し、社会福祉法人と協力するなど、インクルーシブなまちづくりを目指している。その方向性を共有した人々が集うことで、店舗や活動が表出し、独自のまちなみとライフスタイルをつくりあげている。
- 受賞詳細
- 2021年度 グッドデザイン金賞 まちづくり「ジョンソンタウン」 https://www.g-mark.org/gallery/winners/9e5e871f-803d-11ed-af7e-0242ac130002?years=2021
- プロデューサー
- 株式会社磯野商会 磯野達雄/磯野章雄
- ディレクター
- 株式会社磯野商会 磯野達雄/磯野章雄 渡辺 治建築都市設計事務所 渡辺 治
- デザイナー
- 渡辺治建築都市設計事務所 渡辺治/川合麻美/斉藤美幸/大沢裕美/前亜里紗/坂本紀恵
石黒知子
エディター、ライター
『AXIS』編集部を経て、フリーランスとして活動。デザイン、生活文化を中心に執筆、編集、企画を行う。主な書籍編集にLIXIL BOOKLETシリーズ(LIXIL出版)、雑誌編集に『おいしさの科学』(NTS出版)などがある。
白石ちえこ
写真家
町主催のモノクロ引き伸ばし講座を受講したのがきっかけで、写真を始める。写真家助手を経て、暗室で作品制作をしながら雑誌等の撮影を中心に活動している。
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