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「よいデザイン」がつくられた 現場へ

よいデザイン、優れたデザイン、 未来を拓くデザイン 人々のこころを動かしたアイデアも、 社会を導いたアクションも、 その始まりはいつも小さい

よいデザインが生まれた現場から、 次のデザインへのヒントを探るインタビュー

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今回のお訪ね先

株式会社カブ・デザイン

デザインが樹脂の可能性を広げる (前編)

2024.09.13

「樹脂の価値を向上させたい!」。展示会で出会ったデザイナーと技術者が交わしたその言葉から、ブランド「9°(クド)」は生まれました。2018年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれた、調理できる器です。使い捨てにされることが多いプラスチック(樹脂)を、その寿命と同じくらい長く使い続けてもらいたいとの思いが根底にありました。どのようにしてブランドが構築されたのか。小さなきっかけから紆余曲折しながら思いを形にしていくポイントをカブ・デザインの齋藤善子さん、一戸樹人さんに語っていただきました。


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調理してそのまま食卓に出すことができる器9°。ニュアンスのある色が特徴の一つでカラーは6色ある。

雑談からブランド立ち上げへ

— 9°(クド)「U90」「U150」は、「調理」「食事」「保存」の3つの機能をもつ器です。どのようにしてこのブランドが生まれたのか、教えていただけますか?

齋藤善子(カブ・デザイン CEO) そもそもは9°を開発しようというスタンスではなかったんです。展示会でたまたま私が、プラスチック製品の設計や成形、加飾を行っている富山のシロウマサイエンスの技術者の方と出会って、話すうちに「もっと樹脂の価値を向上させたい!」「何かやりたいね」と、意気投合したことがきっかけでした。

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カブ・デザインCEOでプロデューサーの齋藤善子さん。GKデザインなどでプロダクトデザインの経験を積み、2009年にカブ・デザインを設立した。

齋藤 シロウマサイエンスは食品や医療品、化粧品などの容器に使われるプラスチックを製造している会社で、2006年にエスビー食品の「スパイス&ハーブ」のキャップでグッドデザイン賞にも選ばれています。

大手企業との仕事で大量生産品をつくっていますが、担当の方はそれだけなく、樹脂の可能性を広げるためにもっと新しいことをやっていかなければいけないという危機感を抱いていたんです。

— 齋藤さんご自身もデザイナーとしてプラスチックについて、日頃からもっと可能性があるのではないかと考えていたのですね。

齋藤 はい、私もずっと思っていました。例えばマヨネーズの容器は丈夫ですが、使い終わると捨ててしまいます。素材の寿命と同じぐらい使い続けられるものができないものかと、長らく思っていたのです。

その展示会で「スパイス&ハーブ」のキャップなどが並んでいたのですが、使いやすさやデザインを考慮してつくられているのがわかりました。複雑な金型を用いる技術力が見て取れました。

当時シロウマサイエンスは、B to Cの事業も手がけられていたので、この会社とならば何かおもしろいことができるのではないかと思い、いろいろと雑談させていただいたのです。

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直径150mmの「U150」(Uは器の意味)、同90mmの「U90」の2サイズで展開した。

— デザイナーと技術者が一緒に考えて始まったブランドなのですね。それにしてもブランドができるきっかけが展示会での雑談とは驚きです。

齋藤 そこから担当の方と親しくなり、シロウマサイエンスの仕事を依頼され、2〜3年、地固めとなる経験を重ねることができました。カブ・デザインがどういう会社なのか、全社的に知ってもらうのに必要な期間だったといえるかもしれません。

時間はかかりましたが、やがてお互いがわかるようになった頃に、新しいブランドを一緒に立ち上げようという話が出ました。そこから具体化するまでは、早かったですね。

経験豊富なベテランの技術者とのプロジェクトとなったので、目指すイメージをつくりあげるのに、それほど時間はかかりませんでした。それまでの2年を超すコミュニケーションが効いていたのでしょう。

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ガトーショコラも電子レンジで簡単につくれる。無塩バターと生クリームをU150に入れ600Wで1分半加熱、取り出して混ぜて、そこに卵・グラニュー糖・薄力粉を入れて混ぜ、なめらかにし、蓋をせずに2分半加熱すれば完成。

齋藤 早い段階から「やっぱり食べ物関係だよね」と盛り上がり、器をつくることが決まりました。うちはプロダクトデザインの会社なので、グラフィックのデザイナーもメンバーに加え、プロジェクトがスタートしました。

長く使ってもらえるかは、デザイン次第

齋藤 技術者の方も愛着を持って樹脂に向き合っています。お互いに樹脂の素材としての寿命と同じぐらい、長く使ってもらえるものにしたいと思っていました。そのためには、手触りや色が大事と伝え、ブランド化のコンセプトをまとめました。調理ができるような器にしようと、早い段階から決めていたのです。

— 使用しているプラスチックはどういう素材ですか?

齋藤 最初に樹脂の種類を決めようということになりましたが、SPS樹脂(シンジオタスチックポリスチレン)がいいのではないかと、先方から提案していただきました。

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プロダクトデザイナーの一戸樹人さんが入社し、9°は動き始めた。

一戸樹人(カブ・デザイン デザイナー) 一般的な汎用プラスチックよりも強度と耐熱性に優れたプラスチックをエンジニアプラスチックといって、工業用の部品や、金属やガラスの代替品として使われています。SPS樹脂もその一つです。

堅牢で、酸、アルカリ、油脂にも強く、塩素系漂白材などにも使えます。ガラス繊維で強化されていて、耐熱温度は220℃まであり(融点は270℃)、発酵調理から高温の電子レンジ料理まで対応できます。

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強度については破壊検査まで行って確認している。

一戸 耐冷温度は-20℃まであるので、冷凍調理にも冷蔵調理にも使えます。食洗機もOKです。射出成形ですが、一般的な樹脂よりも高めの金型温度で成形するので、つくるにはノウハウが求められる難しい樹脂なのです。

— 製造工場ではその難しいSPS樹脂の経験がすでにあり、提案されたのですね。

一戸 はい。ファミレスのお箸などにSPS樹脂を提供されているそうです。毎日業務用の食洗機にかけても大丈夫なほどタフで、長く使い続けることができます。ただ一般家庭用の食器では、まだあまり見かけない素材かもしれません。

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完成形に至るまでの試作品を取り出す齋藤さん。色、形、テクスチャーを変えていくつも試作し検討していった。

— 9°は、これまでの樹脂の印象を一変させました。表面には細かな線が入っており、陶器のようなテクスチャーです。手に馴染み、置いた時の乾いた音もいいですね。

齋藤 色や形、光沢のほか、柔らかな肌触りやコトンという音、適度な重さへと変えることで、これまでの樹脂の印象は払拭できるのではないかと考えたのです。手に馴染む表面のシボ加工は、工場の高度な技術の賜です。

一戸 本来、樹脂には樹脂のよさがあります。まず、軽くて扱いやすい。これまでも介護施設や子ども用の食器には、割れにくいプラスチックはよく選ばれてきましたが、反面、食卓が味気なくなるとも言われてきました。

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— 現代社会ではプラスチックは悪者にされがちですが、プラスチックそのものが悪いわけではありません。

一戸 紙ストローになったのは、象徴的ですね。プラスチックは、ある形状を手軽に大量につくり出すことができるため、使い捨ての容器に使われることが多い。均一でツルッとしていて、チープな印象がつきまといがちです。その印象から変えていかなければ、樹脂の可能性を広げることはできない。

結局、プラスチックを長く使ってもらえるかは、デザインにかかっていると言えるのではないでしょうか。プラスチックという言葉そのものも、チープであるという先入観につながるので、9°ではプラスチックではなく、あえて樹脂という表現を使っています。

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蓋を外して重ねれば収納場所をとらない。スタッキングできること、重ねて置いても美しいことを念頭にデザインしている。

齋藤 試作を何度か行い、現在の形に辿り着きました。当初は調理器具では一般的な原色も試したのですが、やはりうちでしかできないような特徴やストーリーが必要と考え、シロウマサイエンスの社名の由来でもある富山の白馬岳の自然をモチーフにすることにしたのです。

雪に覆われた白馬岳の山肌からフキノトウが芽吹く様子をイメージした3色、雪解け水で潤う大地から力強く伸びる樹木をイメージした3色です。展示会でそう説明すると、みなさん感動してくださったんです。そのときにこのニュアンスある6色で間違いなかったんだと感じました。

一戸 色が均一な印象ではないのは、表面のシボ加工と調色に理由があります。着色されている樹脂ペレットと無色のペレットが溶け合うときにマーブル状のムラができるのですが、それを生かしているのです。完全に混ぜると均一になってしまうので、その加減にも製造のノウハウがあります。

毎日使いたくなるものは何か

— グラデーションで並べて飾りたくなる美しさがあります。

齋藤 以前に、鋳物で蓋の部分でステーキを焼ける小型の鉄鍋を企画したことがあります。重い鋳物をいちいち収納棚にしまい込むことなく、出しっぱなしにしていても邪魔にならず見苦しくない、そういう調理器具を目指していました。

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しまい込まないことをコンセプトにデザインした鋳物の鍋。スタッキングもできる。製品化には至らなかったが、こうした経験が9°の開発に活かされている。

齋藤 その時と同様に、ズボラにそのまま置いておいてもいい感じに見えるものにしたい、という思いが根っこにあったのです。

— 色だけでなく、わずかに傾いた側面が効果的ですね。この角度が9°なのですか。

齋藤 はい。「クド」という読ませ方をして商品名に採用しました。「三三九度」は固めの盃ですが、末永く愛される願いを込めています。側面の勾配を9度の角度に設定することで、絶妙なバランスのスタッキングができるのです。

形については、長く愛されるデザインとは何かを深く考えながら設計しました。一見どこにでもあるシンプルな外見こそ、時代を超えることができるのではないでしょうか。そこで無意味な主張がどこにもない、飽きのこないフォルムを追求しました。

このプロジェクトにあたり、自分が食卓で毎日使いたいものは何かをすごく考えました。調理ができ、楽に使え、食器にもなることが大前提でした。

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断面を見ると厚みが均一でないのがわかる。適度な重さになるよう底の方に厚みを持たせており、置いたときにコトンと音が鳴る。

一戸 電子レンジで調理するのですが、SPS樹脂は長時間加熱しても、発熱しにくく、器自体が熱くなりにくいという特徴があります。マイクロ波がほぼ直接、食材の水分などに反応し、加熱される仕組みなのです。600Wで3分同じ分量の水を電子レンジにかけると、磁器の表面温度は76度になるところ、9°は37度に留まります。つまり食材だけを効率よく加熱できるのです。

加熱時間も短く、水溶性ビタミンなど食材の栄養素を保持することができ、おいしくしあがるんです。

齋藤 一番悩んだのは大きさです。最初のラインナップをどうするか、いろいろと考えた結果、一人暮らしの一人の食事が完結できるサイズに決めました。大のU150は丼にも使えるし、おかずにも使える。一人分のごはんを炊くこともできます。小のU90は飲み物にもスープにも使えます。

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U150とU90の高さはあえて同じに揃えた。大きさや高さ、色のバリエーションは今後、考えていきたいと語る。

齋藤 電子レンジで使うために、蓋は密閉させずに、代わりにいくつかのポッチを施しています。全体に広がる丸いポッチは、水蒸気を対流させる働きと、蓋を皿にする際の高台として考えました。

さらに蓋の側面には、見えないほどの小さなポッチが表裏にあるのです。表はスタッキングした際にガタつきをおさえるためのもので、裏は温度が上がると完全密閉にしてくれるポッチです。

熱くなっていくと水蒸気が行ったり来たりするのですが、ポッチに水分が留まり完全密閉状態にすることができるのです。通常、水蒸気はプシューと逃げていきますが、これはキュッと蓋が閉まって水分が留まるんです。

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蓋に施されたポッチが器の機能を高めている。

— だからごはんも吹きこぼれずに焚けるのですね。

齋藤 取り出す際も器を手で持つことができます。でも中は熱々です。そこがおいしく調理できるポイントでもあるし、ストレスもかかりません。

— 熱に強い樹脂製ならではですね。

齋藤 うちでも毎日使っています。器だけでも使うし、牛乳を飲むときだけでも使う。1回使ったら、結構、皆さん毎日使うと言ってくださるんです。蓋と本体が同じ材質の調理器具は、なかなかない。でも同じ素材だから、扱いやすく、ストレスがないんです。

専用のレシピを開発

— 電子レンジ専用の調理器具とは調理の仕方は異なるのでしょうか?

一戸 違いますね。電子レンジ調理器だと、器に移したりしますが、9°の場合はそのままで完結します。ガトーショコラだったら、チョコレートを溶かすのも混ぜるのもその中でできあがります。食べるときもこの器でそのまま出せるのが特徴なので、ひとつで完結できるレシピが必要です。

プロダクトをつくって終わりではなく、9°はその後も育てていくブランドなんです。そこで、レシピの開発をしてくれるクッキングスタイリストに参加してもらい「ひとりごはん」「5分でつくれる簡単レシピ」など、オリジナルレシピをつくり、SNSなどで発信しているんです。

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9°のワンボウルレシピ「カマンベールチーズポトフ」。冷凍ブロッコリーとショートパスタ、ウィンナーを用いてレンジで手軽にポトフをつくることができる。

一戸 持ち運んでも基本的には割れないので、気軽に外で使えます。オフィスに置いておいて、コンビニで売っているような食材を買ってきて、オフィスでランチをつくろうという連載企画を、Webメディアを編集している方と行ったこともありました。

— 使い始めると手放せなくなりそうですね。

一戸 利用できるシーンが多いです。本体も蓋も、お皿として普通に使ってもいいし、そのまま冷蔵庫で保存するために使ってもいい。冷凍のものを解凍するのにも使えます。使っていた保存容器から全部買い換えたというお客さんもいました。

本家にならないと、負ける

— 開発で最も困難だったことは何ですか?

齋藤 開発そのものは楽しくスムーズに進んだのですが、完成してからが大変でした。販売計画が頓挫したのです。できあがって展示会に出した直後に取引先の工場から、今後は会社としてB to Cの取引は行わないことになったと告げられました。売ってくれる人が突如としていなくなり、在庫が積み上げられた状態になってしまったのです。

— 取引先の工場はそもそもB to Bが主体で、B to Cにチャレンジするプロジェクトとして9°をつくったものの、販売することができなくなってしまった。完成した商品を目の前に、販売計画は白紙になったのですね。

齋藤 1〜2年、パッケージングした状態で寝かせることになりました。そして紆余曲折があって、ほかに売ってくれる人がいないならば、デザインを担当した自分たちで売るしかない、と腹をくくりました。それで、販売促進として、グッドデザイン賞にエントリーしたのです。

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— そんな崖っぷちからのエントリーだったのですね。でも、2018年度グッドデザイン・ベスト100に選ばれました。

齋藤 器や調理器具をつくるメーカーとして私たちは後発隊だし、数名でやっている弱小企業なので、価格競争に巻き込まれたら、もうアウトです。これから売っていくことを考えた際、もしグッドデザイン賞が取れたら9°が本家になれると思ったんです。本家にならないと、類似品が出てきて負けると思って、エントリーしました。

日用品は、すぐに真似されます。デザイナーとしてその過酷さは間近で見てきました。だから、本家になれるぐらいにプロダクト自体が強くならないといけないということも念頭に開発に挑んでみました。

— エントリーはどのように進めたのですか?

齋藤 これまでに受賞している企業リストを見ると、そうそうたるメーカーが名を連ねています。うちみたいな弱小の中小企業が、自社ブランドとしてエントリーできる商材を開発できることは、なかなかないだろうと考えていました。

なので、今回エントリーすることになれば、カブ・デザインにとって貴重な経験になると思い、新卒で入社した一戸にプレゼンテーションを担当してもらいました。まさか、ベスト100というかたちで評価していただけるとは思っていませんでした。

— 受賞後、バイヤーさんなどの変化はありましたか?

齋藤 変わりました、変わりました。

一戸 展示会でもすごく見てもらえるようになりましたね。そこから取引が増え、認知してもらえるようになりました。ベスト100をいただけたのは本当に大きかったです。

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西新井スタジオは、足立区の町工場、福澤製作所の2階にある。足立区内の職人とデザインを核にものづくりを振興するネットワークを築いている。

齋藤 今、ブランド9°は新たな成長段階に突入していると思っています。これまではクドならではのレシピを料理家と二人三脚で開発してSNSに投稿してきました。年々、多くの方が評価してくださっているのを感じています。

9°はポテンシャルがある。9°を好きになってくださる方は、本当に熱心なファンになってくださるんです。こちらがびっくりするぐらいで、このブランドを大切にしてくれています。そういう熱意に後押しされているんです。

いいものが生まれても、それが世に伝わるようになるには、大きな壁が立ちはだかります。9°はグッドデザイン賞をきっかけに、ブランドとしての歩みを踏み出すことができました。後編では、なぜこのようなデザインが生まれたのか、カブ・デザインのクリエイティビティに迫ります。


9°(クド)U90、U150

株式会社カブ・デザイン

冷蔵冷凍保存や、電子レンジや蒸し器での加熱調理、食洗機にも対応する耐熱樹脂製の器である。 長く使えるにも関わらず使い捨ての素材となっているプラスチックの価値を高めるために、愛着をもって使ってもらえるプロダクトを実現。デザイナーと技術者が連携し、独自の新しい素材を開発するところから始めた。現在はデザイナーが販売促進を担い、9°を通した体験価値を提供する新たなビジネスモデルを構築している。


受賞詳細
2018年度 グッドデザイン・ベスト100 https://www.g-mark.org/gallery/winners/9dee09ca-803d-11ed-af7e-0242ac130002

ディレクター
株式会社カブ・デザイン 齋藤善子(ブランドディレクション)

デザイナー
株式会社カブ・デザイン 齋藤善子(プロダクトディレクション)+株式会社PORT:大竹雅俊(VIデザイン)


石黒知子

エディター、ライター

『AXIS』編集部を経て、フリーランスとして活動。デザイン、生活文化を中心に執筆、編集、企画を行う。主な書籍編集にLIXIL BOOKLETシリーズ(LIXIL出版)、雑誌編集に『おいしさの科学』(NTS出版)などがある。


白石ちえこ

写真家

町主催のモノクロ引き伸ばし講座を受講したのがきっかけで、写真を始める。写真家助手を経て、暗室で作品制作をしながら雑誌等の撮影を中心に活動している。

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