「よいデザイン」がつくられた 現場へ

よいデザイン、優れたデザイン、 未来を拓くデザイン 人々のこころを動かしたアイデアも、 社会を導いたアクションも、 その始まりはいつも小さい

よいデザインが生まれた現場から、 次のデザインへのヒントを探るインタビュー

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デザインが樹脂の可能性を広げる (後編)

2018年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれた、調理できる器「9°(クド)」。使い捨てにされることの多い樹脂(プラスチック)の価値を向上させたい、という思いから始まったプロジェクトです。樹脂の機能は生かしつつ、樹脂の新たな表情を引き出し、ファンを獲得しています。なぜそれができたのか。カブ・デザインの齋藤善子さん、一戸樹人さんに、発想の源と彼らのデザインワークについて語っていただきました。

2024.10.10
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デザインが樹脂の可能性を広げる (前編)

「樹脂の価値を向上させたい!」。展示会で出会ったデザイナーと技術者が交わしたその言葉から、ブランド「9°(クド)」は生まれました。2018年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれた、調理できる器です。使い捨てにされることが多いプラスチック(樹脂)を、その寿命と同じくらい長く使い続けてもらいたいとの思いが根底にありました。どのようにしてブランドが構築されたのか。小さなきっかけから紆余曲折しながら思いを形にしていくポイントをカブ・デザインの齋藤善子さん、一戸樹人さんに語っていただきました。

2024.09.13
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理想郷は、つくれる(後編)

本来は行政が担うような公共性の高い福祉事業を実現しているのが、ジョンソンタウンです。そこに住む人と働く人、さらにそこで住まいを創造する人が、渾然一体となったユニークなまちで、子育て家族やクリエイター、障害者、高齢者が活き活きと働きながら暮らしています。前編では、その歴史とデザインポイントを伺いました。後編では、どのようにして、インクルーシブなまちづくりが可能になったのか、所有・管理者の磯野商会 磯野章雄さんと、計画・設計した渡辺治さんに語っていただきました。

2024.08.01
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理想郷は、つくれる(前編)

もともとそこにあったものと、すぐに使えるありあわせを集めて転用し、新しいものにするという、ブリコラージュを行う建築手法が近年、注目されています。昭和期の在日米軍用の住宅地を再生させたジョンソンタウンはその好例で、意図的なデザインからは出てこない懐の深さがある、誰にでも開かれた"まち"です。さまざまな世代が住み、働き、交流する、コミュニティのあるタウンですが、かつてはスラム化していました。なぜ、理想的な環境へと変身できたのか。所有・管理者の磯野商会 磯野達雄さん、磯野章雄さんと、計画・設計した渡辺治さんに語っていただきました。

2024.06.13
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いい道具が子どもの感性を育てる

「へんしんバイクC14」は、ペダルのないキックバイクから、小学校に入るまで自転車として乗用することまでを見越した本格的な自転車です。「親」「子」両ユーザーのさまざまなフェーズに寄り添いつつ、「自転車に乗れるようになった!」という体験を通して成長を促すとして、2023年度のグッドデザイン賞に選ばれました。子育てのプロセスからデザインしているという渡辺未来雄さんに、開発への思いを語っていただきました。

2024.04.26
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イカだってデザインしてほしい(後編)

2023年度のグッドデザイン金賞には、意外なラインナップが入りました。エンドー「げそ天」、イカの下足(げそ)の天ぷらです。地域に密着した商店が、大型スーパーや量販店の出現により打撃を受け、消えていく。山形県のスーパー、エンドーもかつてはそんな苦境のなかであえいでいました。起死回生できたのは、地域のソウルフード・げそ天とデザインが結びついたから。人気商品が誕生し、今や県外からも客が訪れるスーパーとなりました。クライアントとクリエイターが同時進行で創造を積み重ね、拡張していく。その秘訣に迫ります。

2024.02.01
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イカだってデザインしてほしい(前編)

2023年度のグッドデザイン金賞には、意外なラインナップが入りました。エンドー「げそ天」、イカの下足(げそ)の天ぷらです。地域に密着した商店が、大型スーパーや量販店の出現により打撃を受け、消えていく。山形県のスーパー、エンドーもかつてはそんな苦境のなかであえいでいました。起死回生できたのは、地域のソウルフード・げそ天とデザインが結びついたから。人気商品が誕生し、今や県外からも客が訪れるスーパーとなりました。クライアントとクリエイターが同時進行で創造を積み重ね、拡張していく。その秘訣に迫ります。

2023.12.28
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「好き」をかたちにする(後編)

今回の訪問先は、愛知県名古屋市に本社がある株式会社ドリームです。「SONAENO クッション型多機能寝袋」を開発し、2021年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれました。いざという時にすぐに使えるクッション型の寝袋は、これまでにない着眼点が共感を呼び、ヒット商品となりました。開発した石川ももさんは、もともと防災グッズマニア。好きな分野に携わる熱意をどう成功へのプロセスへと導いたのでしょうか。

2023.11.09
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「好き」をかたちにする(前編)

今回の訪問先は、愛知県名古屋市に本社がある株式会社ドリームです。「SONAENO クッション型多機能寝袋」を開発し、2021年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれました。防災グッズは家の奥にしまい込みがちで、いざという時に出せない場合もありますが、クッション型の寝袋ならば、常にリビングに置いておくことができます。ありそうでなかった、日常の暮らしに溶け込む備えは、どのようにして生まれたのでしょうか。開発者の石川ももさんに伺いました。

2023.10.13
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国民的おもちゃを目指して(後編)

今回の訪問先は、奈良県東吉野村で手加工・手塗りの積み木「tumi-isi」(ツミイシ)をつくっているA4/エーヨン(合同会社オフィスキャンプ)です。一つひとつ形が異なる積み木は子どもから大人まで楽しむことができ、2021年度のグッドデザイン・ベスト100に選ばれました。前編ではプロダクトデザイナーの菅野大門さんが、長い時を経て再始動した背景を伺いました。後編では、同社代表の坂本大祐さんにも参加していただき、地域・環境とクリエイティビティについて語っていただきました。

2023.08.31
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企画・編集

石黒知子

『AXIS』編集部を経て、フリーランスとして活動。デザイン、生活文化を中心に執筆、編集、企画を行う。主な書籍編集にLIXIL BOOKLETシリーズ(LIXIL出版)、雑誌編集に『おいしさの科学』(NTS出版)などがある。